敬祐の過去

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翌日の昼休み。 俺はなぜか英哉くんと2人で話していた。 彼も話が上手いため、2人きりで話しても全く困ることはなかった。 英「それが面白いやでさ。 飲み物1つと120円返してくれて。 得したわ笑」 昨日お金を貸して欲しいと言われた知らない人の話だ。 敬「なんで英哉くんに借りたんだろうね笑」 英「わからん笑 健一くんなんか知ってそうだったから聞いてみる。 てか、昨日のどうなったよ?」 敬「メールのやつ? うん、告られた。笑」 英「展開はやすぎて付いていけねーわ笑」 敬「同じクラスだから気まずいだけよ。」 気のない返事をしてるが、もちろん嬉しい。 ただほんとに気まずい。 「おっ、中川くん! 健一見なかった?」 廊下で前から来る人が英哉くんに絡んだ。 身長が小さいけどこの人絶対話しやすい、そんな印象。 英「おっす。 見てないよー。」 「おっけ!さんきゅ!」 そういってすばしっこく走って行った。 英「彼。例の貸してって言ってきたやつ。」 敬「へー。」 印象は残ってるが、もう顔忘れた。こ この学校は人が多くて覚えられない。 敬「名前なんての?」 英「桜木…名前なんて言ってたかな。」
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