敬祐の過去

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さらに時は流れ、俺たちはこの高校に入って2回目の桜の季節を迎えた。 クラスもまたバラバラになり、人見知りの俺はまた苦戦する日々を過ごさなければならなくなっていた。 俊「クラスにさ!いい転校生がいるんよ!女の子なんだけどさ」 約1年。確かにこいつは人に懐きやすいやつだとは思っていたが、ここにきてただチャラいだけなのかなとも思える発言だった。 しかし、彼曰く 俊「付き合うとかじゃないよ笑 きっと皆と仲良くできると思うんだよね。」 ということらしい。 俊樹だってまあまあモテるやつだから、自分がその気がなくても相手がその気になってしまう可能性もある。 そこまでは気配りできないのだろう。いや、そもそも自分に自信がないからそういう考え自体が無いのだろう。 優「名前はなんていうの?」 俊「向田さんかな。 なんていうか、おっちょこちょいってか... なんか愛嬌あるんだよなぁ。」 適当に見えるけど、人のことを見る目は冴えているのがこの桜井俊樹という人間。 だから俺はちょっと期待をしていた。
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