敬祐の過去

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自己紹介は名前と好きなものと部活。あとは自由になにか一言とのこと。 健「えー… 中原健一です。 ギターが好きなので軽音部かなって思ってます。 1年間よろしくお願いします。」 パチパチと聞こえる拍手。 後の方になると段々小さくなるであろう音。新鮮な内に浴びられるのはいいかもしれない。 「次、隣のあなた。」 ん、待てよ? こういう時順番って後ろに行くのでは…? 少し驚きながら立ち上がる。 「鈴木です。 あ、鈴木敬祐。 で、自分もベース弾けるので軽音部気になってます。 はい、よろしくお願いします。」 座ると同時に拍手をいただく。 立ち上がるといたるところから汗が出てくる。 人見知りとはどこまで不利なのであろうか。 健「なに、ベース弾けるの!?」 敬「弾けるよ。 仮入部一緒に行こう!」 健「おっけおっけ! 身近に軽音いてよかったー!」 人の自己紹介を聞きながら小さな声でお互いが思ってたことを話していた。 この人ギター上手いのかな…? とりあえず、出来ることなら一緒のバンドでやってみたいと思った。 クラス全員の自己紹介を全部聞いたと言えば嘘になるが、だいたい耳を傾けていた。 好きなバンドが同じ人がいたり、中学バスケ部だった人がいたりと、共通している人が他にも何人かいるのだが、やはり自分から話かけようとは思わない。 健一と輪を広げていこう、そう思ってしまう自分がいた。 健「どんなクラスになんだろ笑」 人見知りではないであろう彼も、少し不安を抱えていたようであった。
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