平凡な少年

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 俺の名前は柊健斗(ひいらぎけんと)。年齢は16、どこにでもいるような普通の男子高校生だ。  唯一ほかのやつより優れているところといえば小学3年生のころからやっていたフィギュアスケートぐらい。  ちなみに言うと俺には、どこぞの物語の主人公みたいに両親が他界したとかつらい過去を持っているとか喧嘩がめちゃくちゃ強いとかはない。むしろそんな場面に出くわしたことすらない。  毎日毎日朝6時に起きて、学校に行って、授業を受けて、学校が終わると本屋とかゲ○とかに行って、家に帰って某動画サイトをみたりネトゲして寝る。そんな退屈な日常を送っていた。今の日常も気に入っているが。 健斗「あーあ、異世界に行ってチートバンバンぶっ放したいなー」  そう、俺は最近某小説投稿サイトの異世界転生チートものにはまっている。 なぜなら俺は主人公が最強の物語が好きだからだ。逆に主人公が弱くて周りにいる女の子たちが強いハーレム系アニメは見てて虫唾が立つ。なんで男が守られてるんだよって感じがする。しかも弱いくせにでしゃばったりするから余計に腹が立つ。 健斗「まあ俺はその役立たずの主人公以下なわけですが」 ???「何一人で語ってんだ?」 健斗「うわ!?てなんだよーびっくりさせんなよー」 こいつは神崎武(かんざきたける)中学のときからの話が合う良いい友達だ。ただひとつ欠点があるとすれば 武「はあ、また今日も補習かよ~」  馬鹿なんだ限りなく。まあそれもこいつのいいところだ、変な探りあいなしに友達になれたしな。 健斗「ほとんどの教科赤点取ったんだから仕方ないだろ。がんばって一緒に進級しようぜ」 ちなみに俺は普通だぞ?良くもなく悪くもなく大体60とか70点台平均だし 武「なあ今日本屋よっていかね?ほしい本が今日発売なんだよ」 健斗「いいけど補修終わってからな。まっててやるから」 武「ほ~いわかりましたよーっと」 うん、今日も平和で何もなくていい日常だ    
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