恋は蜃気楼。~掴めないもの~

-陽炎に染められて-

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こてんと鷹の肩に何かが乗った。

驚いて鷹はそこを見ると隣に座ってた美羽の身体が鷹にもたれかかっていた。

鷹はくすりと笑い

「本当に無防備」

彼女の頭を優しく撫でた。

今日は彼女にたくさん負担をかけてしまった。

そんな労りの意味も含めて。

「大好き、美羽」

「ん…鷹…くん」

美羽が一瞬身じろいだけど目は覚まさなかった。

寝言か…。

深い深い眠りへとつく彼女を鷹は優しく見つめていた。