-陽炎に染められて-

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ーーーーーーーーー* 「…ぱい」 「…んーー」 肩を揺すられてるような…。 でも、まだ微睡みの中にいたい。 「…きて、…はね先輩」 「ん…、…」 さっきより声がクリアに聞こえる。 「起きて、美羽先輩。もう、駅着きますよ」 「え!?」 今度ははっきりと聞こえた鷹くんの声。 びっくりして飛び起きるとドアップの鷹くんの顔。 「っ!?…ご、ごめんね、寝てたみたい」 慌てて下を向いて状況を把握する。 …そうだ、ここ電車の中だった。 幸い人数はあまり多くない車内。
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