-陽炎に染められて-

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「また、明日学校で」 「うん、気をつけてね」 「先輩も、早めに寝てくださいね」 「うん」 あたしが頷くとぽんぽんって頭の上で彼の手が弾んだ。 ゆるく指先が髪を撫でてから離れていく。 最後まで鷹くんはあたしに笑いかけてた。 夕闇に染まる道に彼は消えていく。 また、明日がやってくるんだ。 彼と過ごす明日が。
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