-枯れない花-

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購買のベンチでいつものように彼を待つ。 早く来ないかなあ。 足を行儀悪くぶらぶらさせてみる。 「美羽先輩っ!」 階段をサンダルを鳴らしてぱたぱた降りてくる少年。 「鷹くん」 あたしの方まで走ってくる。 廊下走っちゃダメ…、なんて固いことは言わないけど。 「あっ…」 「え?」 鷹くんのズボンのポケットから何かが落ちた。 あたしの方へと転がってきたから手を伸ばす。
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