-枯れない花-

2/4
前へ
/245ページ
次へ
購買のベンチでいつものように彼を待つ。 早く来ないかなあ。 足を行儀悪くぶらぶらさせてみる。 「美羽先輩っ!」 階段をサンダルを鳴らしてぱたぱた降りてくる少年。 「鷹くん」 あたしの方まで走ってくる。 廊下走っちゃダメ…、なんて固いことは言わないけど。 「あっ…」 「え?」 鷹くんのズボンのポケットから何かが落ちた。 あたしの方へと転がってきたから手を伸ばす。
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加