-枯れない花-

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「あ、これって…」 「初めて先輩と会ったときもこんな感じでしたよね」 いつの間にか目の前に来ていた彼を見上げて 「…うん」 1年C組 一条鷹 そう書かれている彼の生徒手帳を拾い上げて手渡す。 変に真面目な顔がそこには写ってた。 「ここから始まったんですよね、俺達」 「そうだね」 「はい、先輩」 「え?」 鷹くんの手が差し伸べられる。 「これならもう離れたりしないでしょ?」 「…うん」 彼の手に重ねて手を握りあった。
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