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「それで、俺に何か用あった？」
「ありまーす」
「ん、何？」
「タッーーー」
「はい、終わり」
「えー、まだタしか言ってないんですけど！」
「はい、ダメ終わり」
「ひどーい」
あたしが口を膨らませてると、くすって
「渡辺は面白いね」
蜂蜜をミルクに溶かしたような笑顔。
その笑顔は反則だ。
すごく、すごく反則。
普段ならドキュンとかなんないあたしもときめいてしまうだろーが。
「渡辺？」
あたしの顔を除き込むから、
反射的に顔を逸らして
「先生ー、面白いって褒め言葉ですかー？」
なんてわざと聞いてみる。
「もちろん」
知らないだろーなあ。
あたしがこんなにもあなたに…
恋焦がれてるなんて。
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