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「美羽(みはね)、購買行こー」
「行く行く!ちょっと待って」
お財布、お財布…っと。
お気に入りの財布を手にして、友達の真知(まち)と購買へ向かう。
「なんかさー、あっという間だよね、ホントに」
「ん、何が?」
「この前までぴちぴちの高校1年生とか言ってたじゃん?…したらもういつの間にか2年になって半年が経ってるわ、後輩はいるわ、誕生日きたらセブンティーンだわ、どーなってんのよ」
「ああ、確かにそれわかるかも」
「華のJKもあっという間か…」
そう言う真知の誕生日は2月だった気がする。
「まあ、赤ちゃんから見たらあたし達もうおばさんだよね」
「ぐはぁ…おばはんとか言うな。ウチらはまだ若い!制服着てるし!よし、オケッ」
どこからそんな声出したんだよって思わずツッコミそうになるのを抑えて、あたしは親指を立ててグッドポーズを返しておく。
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