-屈折の光-

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「みーたーぞー!」 「うひゃあっ!」 背後からの声に跳び上がる。 一気に周りの視線はあたしの元へ。 さ、最悪…。 「ぶぷ……ぶはっ、あはははは!何今の声、ぶはっやばい、ウケる」 「………」 さっき奇声を発した人に言われたくない。 「ぷぷ……」 「真知、笑いすぎ」 「ごめっ、ぶ、ツボに入った」 お腹を抱えて笑う真知を横目で見る。 「はー、笑ったわー」 「それはどうも」 「いや、だって、あ、やば、また笑いそ…」 にやけそうになる真知。 なんて、失礼な。 「それで?結局、何を見たの?」 「ああ、それね」 やっと、本題を思い出したのか笑うのをやめた…いや、堪えた?
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