土に埋る彼女

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花びらがはらはらと舞い降りる。 彼女が見たがっていた景色が此処にある。 他の桜達から離れている桜の木の下に、誰かがいた様に見えた。 気のせいだろうか。 その誰かは、彼女の様な気がした。 ……もし、気のせいだとしても、僕はそこに、桜の木の下に、行かなければいけない気がした。 ざわめく人々の間を抜け出し、目的地に向かい走り出す。
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