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「ふふっ……、なんでゆーくんが泣くの?
そこは、私が泣く場面でしょ?」
そう言った彼女は、あの日最後に見た様な、柔らかな笑みを溢していた。
「ゆーくん、私ね、ゆーくんが私のお墓参りに来ないから、私の事が嫌いになったんじゃないかって思ったの。
でも、ゆーくんがそう思っていてくれてたなんて、安心したよ。
今日は、神様が特別にゆーくんに会わせてくれたんだ。
だから、もうゆーくんに……。」
段々と泣きそうな顔になり、途中で口をつぐみ、此方を見る彼女が、何を言うかくらい分かっていた。
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