第1話
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暫く笑うと月が従兄同士で手を繋いで歩いている状況に疑問を抱き出す。 「優、これもう良くない?」 「…ん?あ―、確かに。親に見られたら何言われるか分かんねぇな」 互いにパッと手を離す。しかし優は何やら照れ臭そうに頭を掻く。 「……アリガト」 「なんか言ったか?」 「何でも無いよ」 見て見ぬ振りをして聞こえるか聞こえないかの小声で感謝を言葉にするが、優には聞き取れ無かった。
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