第1話

「由…俺ら…別れよ…？」
「え！？！？龍太！？！？なんで！？」
「やっぱ…お前とは合わないよ…ごめんな」
そういって龍太は背を向け一度も振り返らずに帰った…

「佐藤さん」
「はい？」
先生に呼ばれた
「あなた…今回赤点取ったら留年するわよ？」
「え！？！？そんなにひどかったでしたっけ？！」
「えぇ。だから頑張って」
「…はい」

はぁ…ついてないな…
と思いながら廊下をとぼとぼ歩いていると親友の満里奈が数人と喋っていた声をかけようかな…とか思いながら喋ってる内容に耳をすますと…
「由ってさぁなんかうざいよねぇ」
「わかるー！！」
「カワイイ顔しててなんかそれを鼻にかけてるっていうかー」
「そうそう！なんか純粋演じてます☆みたいな」
「そうなんだよねー！」
な…ひどい…
私はそのままUターンして反対側に駆け出していた
あ…
という声が後ろから聞こえたが気にしない
そしてそのまま午後の授業はさぼった

「由ちゃん！こっちきて」
「はい！」
先輩に呼ばれて倉庫の影に行く
なにをいわれるんだろう…とおびえてると
「最近由ちゃんたるんでない？なんかうち挨拶された記憶ないし。部活中も真面目にやってるように見えないの」
え…？そんなことない…のに
「あ…すいません…」
「気をつけてね」
「…はい」