第1話

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こうやって好きな仕事に没頭出来るのも、三重子(みえこ)さんのお陰。 三重子さんがいなければ、シングルマザーなんて出来なかったと最近つくづく思う。 『最近の美晴ちゃんは本当に楽しそうね』 『充実してるって素晴らしいわ』 そんな風に言ってくれる。 娘の藍(あい)も来年は幼稚園にあがる。 おしゃべりも達者になり、三重子さんのお陰で、昭和用語を使いこなす三歳児。 藍の父親の航(わたる)は相変わらずの忙しさ。 時間など関係ない職業だから、会える日も限られてしまう。
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