第1話

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「ねぇ…今って何時?」 「んー?2じぃ」 「え…?マジで?もうそんな時間なの?」 「そうだよ~。こたつって本当気持ちいいよねぇ」 「そうだよなぁ…ってそうじゃねぇよ!俺ら今日バイトだろ?遅刻するじゃん」 「えー、今日はお休みしない~?」 「あ、じゃあお前今日明日の飯無しな!」 「え、ダメだよそういうのは。DVだー!」 「DVじゃねぇよ。働かざる者食うべからず、だ」  そう、こたつでゴロゴロしていたら、バイトの時間が迫っていたのだ。  俺たちはまだ大学生で、ルームシェアというやつとメンバーのバイトでなんとかやっているのだ。 「もー、しょうがないなぁ…」  相方もやっとモゾモゾとこたつから這い出す。 「ほら、給料しょっ引かれるぞ。急げよ」 「分かってるよー。先行ってて良いよ」 「いゃいいよ、待ってるから。俺のバイクで飛ばせばなんとかなるだろ」 「ふーん。じゃあ急ぐから待ってて!」 「おぅ」  数分後…着替え終わった相方にヘルメットを投げ、俺は外に出るとバイクに跨がって相方を待った。
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