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急いでいるので相方が俺の後ろに乗るのとほぼ同時にバイクを発進させると、相方は悪態を吐(つ)きながら俺にしがみつく。
「文句言うなよな。よし、とばすぜ!」
「法廷速度守ってねー!」
「当たり前だろ?お巡りに捕まってる隙はねぇよwww」
そんなこんなでバイト先に、開始時間ギリギリで滑り込んだ俺たちは、先輩に呆れられながらも庇ってもらうことができ、減給は免れることが出来たのだった。
「今度からアラームセットしような」
「えー今日も間に合ったし多分もう寝坊しないしー」
「バカ!今度こそお前は置いて来るかんな!」
「えー、だからそれDVだよー」
「だから…DVじゃねぇって」
ある休日の、ある午後のお話―――
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