3人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
きみのいなくなった広大な砂漠をあてもなくさまよっている。
きみと一緒にいられた二年間は誰かの手によって巧妙に造られたシナリオだったのだろうか。
もしそうならば、
最初からきみに出会わなければよかった。
そうやって自分に言い聞かせていた時もあった。
でも、
過去のどの一点まで時間を巻き戻したとしても、
結果は変わらないはずだ。
結果として享受する今は、
成るべくして成っている。
何度やり直したとしても、
きみと出会い、
別れることを繰り返すに違いない。
最初のコメントを投稿しよう!