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「こちら、
ハンバーグステーキになります。
ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございました。
また、
お越し下さいませ」
忙しい真昼時のファミリーレストランの店内。
フロアに広がる百席近い座席は、
ランチとディナーのラッシュタイムには人が目まぐるしく入れ替わる。
さながら戦争のようだ。
「料理提供が遅れているぞ。
佐原、
キッチンに入ってヘルプ頼む」
店長の声が響く。
僕は急いでキッチンに入った。
次々と送りこまれるオーダーをひとつひとつ潰していく。
目が回りそうな忙しさだ。
僕は一心不乱に作業を繰り返していた。
フロアがようやく落ち着きを取り戻したのは、
午後二時を少し過ぎたころだった。
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