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「お疲れ、
佐原。
ディナーも頼むぞ」
店長が僕の肩を叩いて労をねぎらう。
「はい、
よろしくお願いします」
「ラッシュの時間は、
いろいろ厳しいことを言うかもしれないが、
それはお客さんが最優先だからな。
そのことはわかってくれ」
「はい、
わかりました」
三十代そこそこの若い店長だ。
きっと、
数年前には僕と同じ立場だったのだろう。
その時に自分が感じていた不満を、
僕が抱かないように、
逐一フォローを入れてくれている。
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