明日香

7/68

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
「お疲れ、 佐原。 ディナーも頼むぞ」 店長が僕の肩を叩いて労をねぎらう。 「はい、 よろしくお願いします」 「ラッシュの時間は、 いろいろ厳しいことを言うかもしれないが、 それはお客さんが最優先だからな。 そのことはわかってくれ」 「はい、 わかりました」 三十代そこそこの若い店長だ。 きっと、 数年前には僕と同じ立場だったのだろう。 その時に自分が感じていた不満を、 僕が抱かないように、 逐一フォローを入れてくれている。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加