第4話

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「キメラに似てますわね」 色々な生物の融合体だなんて、しかも死体。 どうでもいいことですけど人間の大陸弱くありません? そんなものなんでしょうか…。 考え事をしていたらビフィリアが叫び始めた。 五月蝿いですわね、耳障りにも程がありますわ。 何気なく手を軽く振るとビフィリアの首が2つとも音もなく地面に落ちた。 …え、なぜ首が? 私は手を軽く振っただけでとくに何もしていない、ここには私とビフィリアしかいないから敵の攻撃でもない。 まさか……ふと思い浮かんだのは風聖珠のこと。 でも風聖珠は私が触れた後に消えたはず…私が触れた後に消えた。 まるで力が無くなっていったかのように。 疑問が仮定になる……消えたのは力がなくなったから、消えた原因は私が触れたから。 ここで考えられるのが2つ。 1.私が触れたことにより風聖珠の力が空気中に発散された。 2.私が風聖珠の力を吸収した。 仮定を確信・確認するために自分の持っている能力を調べた。 雷之宮栗栖 ~所持能力~ ・創世神の加護…創世神からの加護。創始創世をノーリスクで扱うことができる。 ・創始創世…世界や現象、魂など全てを無から創れる。 ・風聖…風に成れる。全ての風を操り、風を生み出すことが可能。 仮定が当たった、私には風を操ることはできても能力としてではなかったのだから。 それにしても流石腐っても創世神、私たちに与えた能力がとんでもないですわね…。
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