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「キメラに似てますわね」
色々な生物の融合体だなんて、しかも死体。
どうでもいいことですけど人間の大陸弱くありません?
そんなものなんでしょうか…。
考え事をしていたらビフィリアが叫び始めた。
五月蝿いですわね、耳障りにも程がありますわ。
何気なく手を軽く振るとビフィリアの首が2つとも音もなく地面に落ちた。
…え、なぜ首が?
私は手を軽く振っただけでとくに何もしていない、ここには私とビフィリアしかいないから敵の攻撃でもない。
まさか……ふと思い浮かんだのは風聖珠のこと。
でも風聖珠は私が触れた後に消えたはず…私が触れた後に消えた。
まるで力が無くなっていったかのように。
疑問が仮定になる……消えたのは力がなくなったから、消えた原因は私が触れたから。
ここで考えられるのが2つ。
1.私が触れたことにより風聖珠の力が空気中に発散された。
2.私が風聖珠の力を吸収した。
仮定を確信・確認するために自分の持っている能力を調べた。
雷之宮栗栖
~所持能力~
・創世神の加護…創世神からの加護。創始創世をノーリスクで扱うことができる。
・創始創世…世界や現象、魂など全てを無から創れる。
・風聖…風に成れる。全ての風を操り、風を生み出すことが可能。
仮定が当たった、私には風を操ることはできても能力としてではなかったのだから。
それにしても流石腐っても創世神、私たちに与えた能力がとんでもないですわね…。
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