第4話

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☆☆ 湖から上がって10分弱オレはお昼ご飯の準備をしていた。 さっき捕獲した夜真貝とシャース、その辺に群生していた野菜と調味料を使います……調味料を使うのは許してね。 取り敢えず食べる分だけを切り分けて他はボックスに仕舞う。 さて、まずは夜真貝とシャースの刺身だな。 包丁を出し切り分けていく、それぞれを綺麗に盛り付けて完成。 次は夜真貝を一口大に切り、割った夜真貝の殻に乗せる。 後は焼いてバターを乗っけて醤油を垂らせば、夜真貝のバター醤油焼きの完成。 群生していた野菜を薄く切りシャースの切り身を乗せてシャースのマリネもどきの完成。 実際のところ、マリネってなんなのかわかんないんだよね……アレだよ言葉の雰囲気で言ってみた。 ちなみに使った野菜は、塩ネギっていう塩の風味がする玉ねぎで魚貝類と相性がいい。 最後に群生していた果物を絞って牛乳と合わせたらフルーツ・オレの完成。 果物はサマナという色んな果物が混ざったような植物で、その果汁の濃度は25mプールの量の水を一滴で濃厚なジュースに変えるほど。 どこぞの、レインボーな果実みたいだな…。 ジュースが完成したところで栗栖が帰ってきた。 「おっかえりー。ご飯出来てるよ」 「ただいまですわ。とても美味しそうですわね」 「まぁ、材料も設備も整ってたらもっとちゃんとできたんだけど…」 「それでも、充分美味しそうですわよ」 そう言って栗栖はオレの頭を撫でた、はふぅ…気持ちいいな。
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