第4話

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待つこと数分、ようやくオレ達の番になった。 「お、学校に行くのかい?変な時期だと思うけど…。あぁ、もしかして転入か編入かい?」 今の時期は学校の入学シーズンが終わっていて、学校に入学する人は20日前に入寮して5日前には入学式があった。 言うのもあれだけどこの時期に転入とか編入っていうのもおかしな話だよね…地球でいうなら4月上旬だし。 オレ達の見た目で学生だと思ったらしい門番さんが話しかけてきた。 「いえ、私達がいる村に学校に関する連絡が届くのが遅くなったみたいで、急いで向かっているところなんです。もしかして、もう間に合いませんか?」 栗栖が見事に敬語を使いこなし門番さんに対応する、栗栖…敬語使えたんだ。 誰に対してもいっつもお嬢様口調だから知らなかったよ。 「いや、理由があるなら大丈夫だよ、なるべく急いで学校に向かってくれ。この街は初めてかい?」 「はい、ですから宿への道を教えて教えて頂きたいんですけど…。よろしいでしょうか?」 「ふっふっふっ、安心してくれお嬢ちゃん達。そんな人のためにこの街の地図を無料で渡しているのさ。はい、これだ」 そう言って門番さんはオレ達に地図をそれぞれくれた。 「明日はなるべく早い時間に王都に向かった方がいい。歩きで急いでも5時間はかかるからな」 「親切にありがとうございます。では、これで」 「あぁ、達者でなぁ!!」 そう言って門番さんは街に入れてくれた、親切な人だったな…。
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