第4話

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「え、ちょっ、こんな高純度で大きい宝石見たことないわ!!一体どこで手に入れたの!?こんなの王族に献上しても全く問題ないわ!!寧ろ献上しなきゃいけないレベルよ!!」 瑠璃を寝かせ今はジュリーに宝石を鑑定してもらっている。 この反応を宝石を鑑定する度にいちいちするから若干うるさい。 やっぱりできる限り不純物を抜いたのがいけなかったのかしら。 大きさはゴルフボールくらい、確かに地球でもこの大きさは見たことないわね……いや、存在していたとしても私は見たことありませんわ。 「それで、どれくらいで売れるんですの?」 「…そうねぇ、これなら一つで最低でも金貨八枚と銀板七枚はするわ。……でも申し訳ないけど今の私の店では一つを金貨五枚で買い取るのがやっとなの」 「では、このマンダリンガーネットを買い取って下さる?」 マンダリンガーネットは透明感のあるみかん色をした石。 てりてりしてるのが特徴で不純物を抜きすぎたせいか光をキラキラと反射させている。 それにしても、宝石の種類や呼び方が地球と殆ど同じだなんて偶然もあるものね。 マンダリンガーネットを買い取ってもらう時にジュリーにお金が足りなさすぎるから買えないと言われたけど、足りない分を加工代にするということで渋々納得してもらい次は宝石の加工についての話になった。 「それで、どんな感じにしてほしいのかしら?あ、使う石は決まってるの?」 「ええ、決まってますわ。このマリンジュードですの」 マリンジュードは光の加減で翠色や蒼色に輝くメリア原産の宝石、宝石言葉は純真と自由。 翠は私で蒼は瑠璃、ちょうど手に入れた能力の色が同じですしこれにしましょう。
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