眼鏡属性

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今日もまた、ロリコンたちは働いている。 見返りもなく、ひたすら働き続けている。 そして、当然の如くその輪の中に、あの赤い服を着た女が立っている。 昨日はよく見えなかったが、赤い眼鏡をかけているのを、あまとうは確認した。 「どんだけ赤いのが好きなんだ...」 その肉付きの良さとロリコンたちに罵声を浴びせる様を、あまとうは『雌牛』と表現した。 「で、作戦は?」 承諾したは良いものの、あまとうはまだ彼らの計画を聞いていない。 ので、引き続き皿を洗いながら、二千三百番と作戦会議をする予定だった。 「先輩を前線に置いて物量戦を仕掛けます」 「それで?」 「以上です」 短い作戦会議だった。 「いや...いやいやいや、もっとなんかこう......あるだろう?」 「ありません。先輩に任せます」 脱出を計画していたのではなかったのだろうか? そうでなくとも、こういう場所は大抵脱獄出来ない様に罠とかいろいろ仕掛けられているのでは? 「いえ、その通りなんですが...僕が思うに、先輩1人の力があればあっさり突破出来ると思うんです」 「......ロリコンネットワークか」 またポツリと呟いて無理矢理納得したあまとうは、作戦結構時刻を聞いて 「今すぐにでも...話は通してあります」 と返ってきて、この作戦の甘さをつくづく思い知った。 「ここを舐め過ぎだろ......」 とは言いつつも、それは信頼の証でもあることをあまとうはわかっていた。 四番の称号を持つ者として...。 ひと呼吸置いて、あまとうは歩き始めた。 目標はただ一人、あの赤い服の女を倒すために。 仕事を放棄したロリコンを確認した女は、ただ彼を黙って見ていた...。
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