眼鏡属性

8/14
前へ
/70ページ
次へ
ロリコンネットワーク 女は、その存在を知らない訳ではなかった。......が、しかし、それは都市伝説の様なものだと認識していた。 曰く、圧倒的装備の差をつけ、かつ人数で上回っても、ロリコンに勝てない事がある。 刀で斬りかかっても、銃を向けても、戦車を引っ張って来ようとも、1人のロリコンに負ける事もあるのだ......と。 その敗因の1つが、ロリコンネットワークなる空間。 ロリコンたちのホームグラウンド。 その空間内でのロリコンたちは、軽蔑や嫌味でなく本当に『人間ではない』と評された。 「しかし、本当にそんな空間があるなんてね...」 あまとうを中心に広がった青白い空間を見ながら、女は喜んでいた。 出世のチャンスである、と─── 「知っているなら好都合、さっさと殺らせてもらおう!」 あまとうは既に戦闘態勢だった。 しかし、ここですぐさま戦うわけにはいかない。女には、彼らから情報を引き出す義務があった。 「いや、知ってると言っても存在を噂に聞いていただけさ...。私には、あんたらが私に勝てる気でいるのがわからないね」 挑発になっているか、女にはわからなかった。 いや、なっていないだろう。女は焦っていた。 周りを囲むロリコンは、ざっと見て50人ほどだろう。彼らを殺すのには数分もかからない。 前に立つ男にも、この空間内であろうとなかろうと負ける気はしなかった。 「......ロリコンネットワークについて聞きたい、って顔してるな」 「っっ.........!!」 図星だった。 それを聞き出すために瞬殺しなかったのに、この男は死にたいのだろうか? まさか、戦力差が理解できていないのか? 「それじゃあ、教えてあげよう」 「「「??」」」 以外だった。敵に情報を提供することはないだろうと思っていたからだ。 もしかしたら、ロリコンと言う人種は頭が弱いのだろうか。 そして、驚いたのは他のロリコンたちも同様だった。 「先輩!そんな必要ないでしょう!?さっさと倒してしまってください!」 「なんだ、四番は頭がイカレてるのか?」 「ポマード、ポマード」
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加