巨乳とDVD

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目が覚めると刑務所にいた。 どうやら俺はロリコンらしい。 ロリコンには厳しいこの世の中。 当然、そんなジャンルのDVDが置いてあるはずもない。 炎天下を歩き、加えて長時間探し続けたこともあって、俺はそんなことに気づく事が出来なかった。 『魅惑のロリ巨乳?JCの憂鬱?』 このタイトルに騙された。 迷わずこれを手にとって、レジの店員に渡した時の彼女の顔を忘れない。 ゴミを見る目 突入する警官隊 動かせぬ身体 冷たい視線───── 下手な抵抗も出来ず、俺はあっさり捕まった...。 夏だというのに、この監獄はとても寒く感じる。 灰色1色に彩られた部屋の隅で、天井を眺めながらそう思った。 「ロリコンどもっ!!仕事の時間だぞ!!!」 看守が遠くで騒いでいる。声色は女性のものだが、だいぶ荒々しい声だ。 現在、朝の4時30分。 ロリコンたちの朝は早い───
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