眼鏡属性

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二千三百番の言う事には、どうやら既に1度脱獄を試みていたらしい。 その時は少人数で、かつ全員が一万番以内のロリコンだったそうだ(日本国内のロリコンの人数は予備軍を除いて一億六千人)。 「彼ら以外のロリコンは、僕も含めてそのことを知らなかったんです。戦力外通告ですね」 「で、結果あの赤いのに殺された、と...」 ご名答です。と、二千三百番は微笑んだ。 あまとうにはその笑みは見えなかったが、彼が笑っているのを確信していた。 同じロリコンの同士たちが、きっと今日の“彼”のように死んでいったんだろう。 「敵討ち...だな」 「敵討ちとは違いますけど、ね」 あいつを倒して欲しいのは確かですよ......。と、呟いた。 二千三百番に釣られて、その他のロリコンも苦笑いを浮かべた。 二千三百番は、あまとうの勝利を確信しているようだった。それは、長年の付き合いからくる自信だろう。 しかし、他のロリコンは違った。あまとうが“四番”だと言う事が信じれなかったのだ。 不安と希望が牢獄を曖昧に染め上げ、ゆらゆら揺れているようだった。 ある程度話を聞き終わったあまとうは、しばらく考え込んだ様子で、辺りはまた静寂に包まれた...。 あまりの沈黙に、ロリコンたちに緊張が走る中、あまとうは一言──── 「わかった」 呟いて、眠ってしまった。
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