1章 出発

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「ほう。それは、クレアが追われていた理由とは関係ないのか?」 「無い。だから、話せる。そいつは、根っからの悪魔よ。カプス様とケテウス様をr騙して石を取り、山へ向かったわ」 「その悪魔、名前はなんという? グルミンだかグルタミンだかと言わないか?」 「ミネラグルンよ。七層から這い出した悪魔。あいつは、芸術を求めすぎている。危険な奴なの」 クレアが、震えた。 「ほう。そうか──」 シルエットは、納得したように頷く。 「因みに、私のことは詮索しないで」 「情報もねえのに詮索なんかできねえ。あとは、そうだな。階層を繋ぐ鍵はどうした?」 シルエットは、言った。 「鍵は、ロウスが作り直した」 クレアは、答えた。 「そいつも、ぶっこわさねえとな?」
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