第1話

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体育館に到着すると、すでにたくさんの生徒が集まっていて、新しいクラス割りが貼られたスペースにざわざわと人が群がっていた。 人の数が多すぎて自分が何組か確認できずにうろうろしていると、アカネが後ろから呼びかけてくれた。 「ソラー!うちらまた同じクラスだよ!?やったねー!」 「うっそ―?良かったああああ。」 あたしはアカネにぎゅっと抱きついた。 アカネは高1で同じクラスになり、人見知りなあたしに最初に声をかけてくれた子。 タメとは思えない程しっかりしてて、サバサバしてるけどすごく優しい。 一緒にいてとても居心地が良くて大好き。 髪切った?、とあたしが言うと、アカリは少し照れ笑いを浮かべた。 「ちょっと短くしすぎじゃない?」 アカネはそう言って、しきりにメガネを触る。 恥ずかしいときにでてしまう彼女の癖だ。 「ううん。すっごく似合ってる。」 アカネの大人っぽい顔、そしていつもの赤いフレームメガネに、ショートカットは本当によく似合っていた。 なんだかますます大人っぽくみえて、ほんと羨ましい。 「てかね、それよりニュース。あたしたちのクラスきっと注目されちゃうよ。なんと我が校のアイドル『北嶋ユウスケ』もあたしたちと同じ1組だよ! 『北嶋ユウスケ』 その名前を聞いてあたしの胸の奥で ドキン と大きな音が鳴る。
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