13人が本棚に入れています
本棚に追加
─────────
俺達の国であるヤマト公国と、リダラエナ帝国の戦いは、5年前に始まった。
本来、リダラエナはヤマトからは地続きではあっても遠く離れた地域にある小国だった。
戦争なんて、起こるはずも無い。
しかし10年前、リダラエナ王国の国王だったジョン・リダラエナ三世が暗殺。
新しい王を皇帝と定めたリダラエナは名前をリダラエナ帝国に改め、そして周辺各国への 侵略を宣言した。
小国であるリダラエナを舐めきっていた周辺各国は次々と滅ぼされ、帝国の領地と成っていった。
そして、五年前。
隣り合った国と化していたヤマト公国に、リダラエナ帝国による侵略宣言が為された。
ヤマトの必死の抵抗も空しく、瞬く間に領地の半分が持っていかれ、民の半分が死んだ。
しかし、ヤマトだって馬鹿ではない。
リダラエナが周辺各国を侵略している最中に開発されていた超大型飛行戦艦『鯨』が戦争中に完成。
それまで、整備や燃料の問題で国境付近に出動出来なかった人型戦闘兵器を荒野のど真ん中に配置する事が可能になり、防衛力が増した。
現在は二機目の大型飛行戦艦が開発されており、それが完成すれば、領地を奪い返す事も可能になるとの事。
そして、今の状況に至る。
最初のコメントを投稿しよう!