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ドリンク王国。
本来そこは、花が咲き蝶の舞うメルヘンチックな世界。
特に水が豊富で淡く輝く泉が多くある。
中央には未来的な造形の塔が建つ女王の宮殿。
分け隔てなく水のせせらぎが聞こえ、人々や妖精たちが静かに暮らしている。
はずだった。
今、塔から見える世界には不気味なモヤがかかっている。
人も妖精も眠りにつき、苦しそうな顔でうなされている。
踵を返す女王。
「行きましょう。ここもじきリカー空間に沈みます」
「……冒頭からブっ込んできますね、女王様」
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