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「なに?あなた時々、不思議なこと言うのよね」
目を細める女王に慌てるフルティ。
「ス、スミマセン」
「いいのよ。あなたのその力が、きっと役に立つわ」
塔のさらに上の階にはまるでベッドのような大きな杯があった。
中の水は七色に輝きつつ、鏡のように滑らに姿を反射する。
「次に扉を開けば、もうしばらくは使えないでしょう」
「やっぱり女王様が……」
「もう、私が通れるだけの扉は開けないわ」
フルティは女王のお腹の辺りを見て声を漏らす。
「……ああ」
女王の眉間に皺がよる。
「ダイエットの失敗は関係ないのよ?」
「そ、そんなこと言ってませんよ」
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