1-Aパート

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「なに?あなた時々、不思議なこと言うのよね」  目を細める女王に慌てるフルティ。 「ス、スミマセン」 「いいのよ。あなたのその力が、きっと役に立つわ」  塔のさらに上の階にはまるでベッドのような大きな杯があった。  中の水は七色に輝きつつ、鏡のように滑らに姿を反射する。 「次に扉を開けば、もうしばらくは使えないでしょう」 「やっぱり女王様が……」 「もう、私が通れるだけの扉は開けないわ」  フルティは女王のお腹の辺りを見て声を漏らす。 「……ああ」  女王の眉間に皺がよる。 「ダイエットの失敗は関係ないのよ?」 「そ、そんなこと言ってませんよ」
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