第1話

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私はうっとりと、先生の横顔を見つめた。 整った顔立ちが少し寂しそうにみえる。 先生は、時々どこか遠くをみつめながら この寂しそうな顔をする。 でもすぐに、それは、いつもの優しい表情にもどって、私をみた。 思わずばちっと目があってしまって、自分でも顔が真っ赤になっているのがわかってしまう。 それをごまかすように、私もつぶやいた。 「明日の花火大会、中止かもしれないですね。」    
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