第1話

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「えっ?」 今まで、業務以外の話は、あまりしたことがなくて、突然の誘いにとまどってしまった。 「先生こそ、私なんかでいいんですか?」 もちろん、先生に、深い意味は、ないのだろうけど。 「僕も、そういう人、いないから。  おじさんでよかったら、一緒にみようか。」 お、おじさんて、先生のことかな。 たしかに先生は、私より13歳も年上で、33歳だ。 でも、正直、初めてあった時は、私より6つ位年上なのかなぁなんて思ったけれど、見た目が素敵すぎて、おじさんなんて思ったことがない。 むしろ、どこをどうみても、おじさんにはみえないよ。 先生のあまりにもかけ離れた言葉におかしくもなりながら、 「花火、みたいと思っていたので嬉しいです。よろしくお願いします。」 私は真っ赤になりながら、そう答えた。
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