始まり

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「おーい!ゆ~しゃ~!」 一人の少年が僕を呼ぶ。 「なんだよ、カズヤ」 アイツの名前はカズヤ、腐れ縁で親友である。 なぜか僕を勇者と呼ぶ、というよりアイツ以外も僕の知り合いは皆して僕のことを[勇者]と、呼ぶ何故かは知らない。 「はやいよ おまえわ!もうちょいペース落としてくれよ~」 「速くないよ お前が遅い」 今僕たちは学校の夏休みを利用して 自転車でちょっとした旅をしている。 ちなみに今走っているのは山で登り坂。 「なんだよ~、あ!あそこに橋がある! なあ、あそこん所で少し休もうぜ!」 「はあ~、まったく、仕方ない、なあ!」 そう言って思いっきりペダルを踏み 加速する。 少し意地悪したくなった。
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