第1話

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だってねお前らなんか俺の苦労なんてしらないもんね お前らってさ 好きな人の前で服脱がされたことある? 荷物持ちは? 好きな人に全裸にされたことは? それともクラスのやつら全員に無視ぐらいはあるのかな? シャーペン分解されて捨てられたことぐらいはあるよね? 上靴をサッカーボールがわりにされたことは? 上靴に画鋲入ってたことはある? さわっただけで汚いものにでも当たったかのように払われたことぐらいは? あるわけないよね だってお前らは幸福者だもの いつもされる側じゃなくてする側だもんな そんなやつらにすがった俺がばかだったよ いつまでも悲劇のヒロインじゃダメ? いつまでも可愛そうな自分に酔ってるの? ならお前にはこの気持ちがわかるのかよ 好きでこんなことに酔ってる訳じゃねーよ 忘れたくても人と関わろうとすると思い出して忘れられねーんだよ お前らはいつまでも可愛そうな自分に酔ってるとか思ってるのかならお前らも同じことされろよ 人格なんて崩壊するぜ 思い出したくもないけどいつまでも忘れられねーよ 誰か助けてって思って悪いの自分で何とかしなきゃダメなの? なら僕には一生無理だよ こんなことにちゃんと向き合っただけキツイんだよ 逃げるのは悪なの?いけないことなの? なら一緒に立ち向かってよ 助けてよお前らは傍観者だから楽なんだよエキストラでしかないんだよ ステージに上がって来てよ俺の目の前まで来て手差しのべてよ大丈夫って言ってここから出してよ 中途半端に首突っ込んでめんどくさくなったらすてるんだろ無理なんだろお前らも俺のことを切り捨てていくんだろ わかってるよだってお前らは所詮エキストラだもん エキストラが楽だからそこにいれば被害は来ないから いざとなれば強い方に転がり込んで集団でしか行動しないやつらだもんね ならおまらがいる意味ってなんだよ お前らの代わりなんかいっぱいいるぜ 周りにわんさかとこれでもかってくらい ステージに上がってくる勇気もない勇者は要らない こっちから捨ててやる
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