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「なあなあ変人(へんじん)!
お前こーいう漫画ぜってー好きだろ!?
特別に俺様が貸してやっても良いぜ?」
「分かってないなぁー!
私が好きなのは、もっとこう×××で×××な奴で…」
何ともデカい態度の奴も居たもんだ。
というか、今時『俺様』なんて言葉を使う奴が居るとは、時代の流れをかえりみないその精神はある意味勇気があるなと思う。
しかし変人(かひと)も、負けず劣らずの口ぶりだ。
即俺様野郎の言葉を遮って、しかも自分の好みについて語り出した。
よくまあ自分の好みを正直に他者に押し付けられるもんだ、と思う。
俺には正直、あんな事は言いたくない。
いや、言えないのだ。
自分が嫌われるのが怖くて。
だから時々、あいつの存在が、怖くなる。
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