ある少年の幸福論理

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「好きだ!」 そう言って貰える事自体は、たとえどんな考えの人間でも、悪い気はしないだろう。 だがしかし、それは状況によっては、かなりよろしくないものでもあるように思う事もまた、事実である。 何故なら、今まで自分が積み上げて来たものを否定され、壊される恐れだって、無いと言える訳ではない。 なんせ、こんな幸福で衝撃的な出来事の後に知った彼女のあだ名や、彼女の性格は、俺には予想出来ないものだったのだから。
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