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「何言ってんだよ!
俺はいつも本当の事しか言ってねえよ?」
俺は、もしかしたら引きつっていたかもしれないが、出来るだけ笑顔でその場を取り繕った。
「だよなー!
お前が嘘なんて付くはず無いよなー!」
「だよねー!
だって良人のあだ名ってー『良い人』!だもんねー!」
「何言ってんだよ通称『変人(へんじん)』さん!
『良い人』の良人が嘘なんか付くはずないじゃーん!」
皆は、日々の信頼の積み重ねのお陰で、どうやら俺の事を信じてくれたらしい。
変人(かひと)は、まだ何か言いたそうに口を開きかけたが、丁度狙ったかのように四時間目の始まりを告げるチャイムが鳴ったお陰で、ひとまず俺の安定した生活がたもたれた。
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