1人が本棚に入れています
本棚に追加
?
「おーい!早瀬ー!」
成人式が終わって周りでは撮影会やら食事会とかでたむろいはじめていた。誰とも会わずに帰ろうとすると、後ろの方から声をかけられた。この声は確か…
凪
「久しぶりだね、香蓮」
最上 香蓮。高校からの友達でオカンな元ヤンさん
彼女は周りよりも派手な着物を着て、少し距離が離れた所で手をブンブン振っている。肩だしてるけど、寒くない?1月だよ?
そんな僕の心配など知らない彼女は元気にこちらに歩み寄ってきた
香蓮
「マジおひさ!大学どうよ?確か医大だったよな?」
凪
「うん、まぁそれなりにかな?香蓮こそ大学どうなの?」
香蓮
「なんか部下が沢山できた」
君どんな大学行ったのさ
香蓮
「にしても早瀬が医者ねぇ…やっべ、想像つかないわ」
凪
「僕には香蓮がモデルなのが想像つかないよ」
貧乳なのにね、と心の中で呟いたら足踏まれた。なんで?
香蓮は大学生モデルで僕は医学生。こうなってるとはあの頃の僕でも想像つかなかっただろう
僕は家が病院だから成り行きで医大生に
香蓮は入学してすぐ、街でスカウトされて今や度々表紙を飾る程のモデルに
これだけでも驚きだけど、もっと驚くもとがある
?
「おーい、早瀬、最上ー!」
直木が法学部に進んだ
あの直木がだよ?勉強嫌いでテストは赤点が当たり前だったあの直木がだよ?そんな直木は東大と同レベルの大学へ入学した
一体直木の頭になにがおきたの
黒い袴を着た直木は走ってきたおかげでズレだ眼鏡を直すと「俺もスーツにすればよかった」と項垂れた
最初のコメントを投稿しよう!