風吹きて

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「あぁ!そう言えば明日転校生が来るんだ」 金やんの唐突な発言に空気が変わった。というより強引に話を変えた。 「え?こんな時期はずれに?」 「ちょっと……事情があるらしくてな」 凛先輩は、ただ黙って金やんを見てる。 「由羽のクラスだから面倒みてやってくれよ」 「はぁ?!何で俺?空羽とか慧の方が適任じゃん!生徒会の仕事で余裕ないよ」 「由羽ならやれる。てか、相棒の刹那に仕事させろ。それから時雨にも仕事させるから!それで問題ないだろ?」 問題大ありだっての! そう思いながらも、渋々了承した。 その嫌な予感が本当になるなんて、思いたくなかった。
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