「禁じられた愛」

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それは・・・ 幼い彼女と寄り添い いっしょに微笑んでいる・・・ 僕の・・・少し若い父の写真がそこにあったからだ。  彼女がそれを落としたことに気がついて、こっちに走ってくる。 「・・・」 息をきらしながら、ほっぺをほんのり鴇羽色に染めなおも走って近づいてくる。 とっさに僕は、わからないようにロケットを閉じ、何も見なかったふうに彼女にロケットペンダントを返した。 「ありがとうですぅ」 僕は  「ちょっ・・・とトイレ」 と言って、ガレージの片隅にある外トイレを指差し走り出した。
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