「彼女とブランコ」

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僕はミユキちゃんに促され、しかたなくその彼女と二人で庭の木に吊るされているブランコで遊ぶため外に出ることにした。 庭先の大木にはちょうど二つそれがぶら下がっていて・・・  「じゃあ あれに」   と話しかけても彼女は返事をしなかった。幼いながらも何か自己主張しているようだった。 なんで僕が気をつかっているのかとも思った。 でもブランコの木のほうへ歩きだすとついてきた。 彼女は・・・誰かに似ていた。 揺られながら無愛想にときどき屋敷の二階の窓のほうを見つめていた。 自己紹介することもなく・・・二人ともボーッとしながら揺られ続けていた。   彼女のツインテールは琥珀色だった・・ ・。
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