「彼女とブランコ」

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僕は・・・ 「何も」 と答えた。 そう答えるしかなかった。 トク爺は少し不思議そうな顔を見せるも、それ以降彼女のことは聞かなくなった。 僕も彼女のことを知りたかったが彼女からは聞けなかった。 でも、以前いっしょに訪ねて来ていた遠い親戚の御姉さんの娘で御姉さんが16歳のときに父親不在で産んだ子で・・・シングルマザー。 御姉さんは相手のことは誰にも喋っていないらしい。 ・・・これくらいはシゲさんやミユキちゃんたちの会話からなんとなく知っていた。  
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