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それが・・・
彼女流のけじめなのか・・・。
彼女は磯路さんに僕との関係を告白することもなく・・・
僕を責めたりなじることも一切せず・・・
明るい笑顔で
「行ってきますぅ ボクくん」
と・・・。
昔からの幼なじみのままに・・・
玄関から出た彼女はあの想い出のブランコにしばらく揺られていた。
それからしばらくして屋敷を仰ぎ見て去っていった。
僕は二階からカーテン越しに彼女を静かに見送っていた。
もし・・・ 先に彼女のほうに子供
が出来ていたとしたら・・・
いまさら考えても、どうしようも
ないことだった。
・・・・・・。
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