第4話 真実・パンノニアの死神

「彼女とブランコ」

それから・・・

色々なことがあった。

妻も徐々に感じとったのだろう、僕と彼女との長い間の関係について・・・。

さすがに言葉には出さなかったが妻の思いが僕から離れていくことを感じていた。

感じていたが修復しようとも思わなかった。

彼女が戻って来てくれるのではないかと・・・思ったからだ。

結局、妻と娘との別れた。

そしてあの震災・・・屋敷も火事に見舞われた・・・。　

・・・1919年のワールドシリーズで優勢を予想されていた○○がシンシナティ・レッ ズに3勝5敗と敗退、結局レッズが同年のシリーズを制することになった。○○新聞の暴露記事がきっかけとなって事件が発覚。最終的に○○の主力8選手が賄賂を受け取ってわざと試合に負けた容疑で刑事告訴。

「ワールドシリーズを金で売った」この事件は、米野球界のみに止まらず、アメリカの精神的国技として野球をなかば神聖視する風潮のある米国社会全体に衝撃を与えた。
この事件の発端となった○○新聞へのリーク及び資料提供は《御意志》による私たち裏稼業組織の抗議ひとつであった。

僕はそんなやり方に納得いかなかった。