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マサト「あの怪我ではそう遠くにはいけないはずだ」
カイト「むしろ、こうして建物内に逃げ込んだ時点で袋の鼠…」
名護さん「血痕はここで途切れているようだが…」
マサト「…………廊下の真ん中だぜ、ここは…」
カイト「どういうことだ?」
名護さん「こういうことだろう」
名護さん「ぬん!」
名護さんは床をぶっ壊した!隠し通路が現れた!
マサト「へぇ、ご明察」
名護さん「ファンガイアなら上に逃げるより、下に逃げる」
カイト「随分と詳しいんだな…………」
名護さん「俺はファンガイアと長い間戦ってきたからな」
カイト「…………」
カイト(魔物には熟練の冒険者達でさえ多人数で戦うなど工夫しなくては勝ち目がない。しかもこいつは町に来た時点ではレベル1だったはずだ…)
カイト(そのくせ長い間戦ってきただと?あり得ん…………しかしこいつが奴らに対しての知識を持っていることは事実…)
カイト「…………」
マサト「何を考えこんでいるのかな?」
カイト「黙れ。貴様に話すようなことではない」
マサト「つれないねぇ。まぁ僕も君のことは大嫌いだけど」
カイト「…………」
マサト「ただひとつ助言させてもらうなら…今は目の前の戦いに集中しなよ。いずれ、疑問には答えが出るんだからね」
カイト「…………貴様」
マサト「…………」スタスタ
カイト「…………」
~地下~
名護さん「…………」
「この空間に気付くとは…………やりますね」
名護さん「教祖…………」
カイト「声が反響して場所をつかめん!」
マサト「足元に水が張ってて血は流されてしまう…むかつかせてくれるよ」
名護さん「落ち着いて気配を感じるんだ」
「名護啓介…と言いましたか?貴方に質問させてもらいたい…」
名護さん「ああ…答えてやらんこともないぞ」
名護さん(なるべく喋らせるんだ…ファンガイアも生き物である以上、話している間はエネルギーを消費する。つまり生命活動が活発化するということ…気配も濃くなるに違いない)
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